家庭や地域の教育的ニーズを把握する学級経営のための方法を紹介します。

地域にはそれぞれの歴史や文化があります。公立学校の教師は異動があるため、赴任したばかりの1年目は地域の教育的ニーズを把握することが容易ではありません。

 

ベテランで学級経営に自信があるとしても、異動先の一年目は家庭や地域の教育的ニーズの把握に限界があります。

この記事では、家庭や地域の教育的ニーズを把握する学級経営のための方法を紹介します。

 

 

家庭や地域は子どもたちの生活の基盤です

 

児童生徒は、学校だけでなく、多くの時間を家庭や地域社会で過ごしています。つまり、生活の基盤は家庭にあるといえます。それゆえ、家庭や地域のニーズは重要であり、連携していくことが大切です。

 

なお、文部科学(2008))は以下のことを指摘しています。

たとえ学校で人権の重要性について学習しても、児童生徒が生活の基盤を置く家庭や地域において、学校における学習の成果を肯定的に受けとめる環境が十分に整っていなければ、人権教育の成果が知的理解の深化や人権感覚の育成へと結びつくことは容易ではない。それだけに、人権感覚の育成等には、学校での人権学習を肯定的に受容するような家庭や地域の基盤づくりが大切であり、人権教育に対する保護者等の理解を促進することが求められる。

詳細は、文部科学省HP「家庭・地域、関係機関との連携及び校種間の連携」をご覧ください。

 

地域のニーズを把握するためには校長先生と副校長先生に聞きましょう

地域のニーズにもっとも詳しいのは校長先生と副校長先生です。

 

地域の歴史や伝統に詳しいことはもちろんこと、近隣の幼稚園や・小学校・中学校・教育委員会、PTA会長、地域の行政機関など様々な方々とネットワークでつながっています。

 

管理職の先生方は、よりより学校を目指すためにも教師には地域のことを知ってほしいと思っています。積極的にお話を伺うことで自分の学級経営にプラスの効果をもたらすことになります。

家庭のニーズを把握するためには養護教諭の協力が大切

 

家庭や地域のニーズを把握するためには養護教諭の協力が欠かせません。

 

わたし自身もこれまでに出会った養護教諭には、家庭や地域のニーズを把握するために協力していただきました。

 

養護教諭は学校の全ての子供たちの安全確保や保健指導、生活指導に関わっています。さらに、外部の医療機関や、児童相談所などとも連携をとっており、様々な情報を把握しています。さらに、医療に関する専門性を備えつつ、生徒指導などの学校教育における組織的な対応についても熟知しています。

 

子どもたちの安全や人権を守るためには、養護教諭の存在はとても大きいのです。

 

だからこそ、養護教諭に地域や家庭のニーズについて聞くことをおすすめします。一方で、様々な命に関わる重大な案件を抱えているのも養護教諭です。そのため、養護教諭に協力が必要な場合は積極的に支援することも忘れないでください。

 

家庭訪問や地域訪問、個人面談でニーズを把握する

家庭訪問や個人面談の際に、家庭でのニーズを聞くようにしましょう。

 

学校での生活の様子を担任が伝えることも大切ですが、家庭のニーズを聞くことも大切です。

 

なお、四月のはじめは、家庭が作成する「連絡指導カード」や「保健調査票」や「指導要録」も確認しましょう。詳細は、「学級経営のスタート時期に行うべき子どもたちの実態把握の方法を紹介します」をご覧ください。

 

食物アレルギーに関することは栄養教諭・栄養士にお話を聞く

 

食物アレルギーへの対応は子どもの生命に関わります。

 

学校教育では、学校給食における食物アレルギー対応の充実を図るために「学校給食における食物アレルギー対応指針」(文部科学省:2015)が公表されています。

 

その指針には、「学校給食における食物アレルギー対応の大原則」の一つとして、「 食物アレルギー対応委員会等により組織的に行う」ことが明示されています。

 

そのため、4月に子どもたちと出会う前に、担任する子どもたちの中に食物アレルギー疾患があるのかは必ず確認しましょう。除去食が必要であったり、エピペン®を持参しているのかなどは子どもの生命に関わります。食物アレルギーの有無や対応については、管理職の先生や養護教諭、栄養教諭・栄養士に確認をすることを絶対に怠ってはなりません。

 

まとめ

 

学校は組織として教育活動を運営しています。そのため、地域や家庭のニーズを把握するためには、教職員で情報を共有し合うことが大切です。

 

つまり、家庭や地域の教育的ニーズを把握する学級経営のためには、他の先生方の協力が欠かせません。

 

学級経営は技術だけでなく、実態の把握からスタートすることが大切です。

 

 

 

 

 

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