学級経営や授業力のような実践面だけでなく、理論面でさらなるレベルアップを目指す教師は学会発表を行うことをおすすめします。
学会発表と聞くととても敷居が高いように感じる方もいるかもしれません。わたし自身、現職教員として初めて学会発表をしたときは、様々なことが分からないまま発表したことを思い出します。当時は大学院に行く前でしたが、独学で挑戦した経験があります。
この記事では、教師(現職教員)がはじめて学会発表をするための方法をお伝えします。
学会発表のメリット
学会による研究大会は専門家たちが集い、学術の発展のために日頃の研究成果を発表したり、意見を交換したりするための機会です。
教師であれば、教育関係の学会や自分が得意としている教科を専門としている学会に所属することをおすすめします。
学会発表を行うメリットは以下の点が挙げられます。
上記の3点の他にも、学会発表には新しい専門分野の方との出会いなど様々な面があります。ここでは、初めて学会発表をすることによって確実に得られるメリットだけを紹介するようにしています。
学会発表の手順
① 学会に入会する
学会発表するためには、基本的には学会の会員になる必要があります(招待による学会発表は異なると思います)。それぞれの学会によって規定は違うと思いますが、自分で学会の事務局に直接申し込んだり、既に会員である人に紹介をしてもらうことが必要な場合もあります。
また、会員になるためには年間費を毎年、納める必要があります。その額は学会によって異なりますが、大体5000円ぐらいだと思います。
そのため、先ずは発表するために、学会員になることが必要になります。自分が専門とする分野の学会の情報はインターネットで調べることができますので、自分で調べる必要があります。

② 発表する内容と発表題目を決める
学会発表の時間は、大会によって異なりますが、一人につき約20分間~30分間の割り当てになることが多い印象です。限られた時間の中で、自分が発表する必要があるので、発表内容を決めます。
発表内容を決めてから、所属する学会を決めるのも一つの方法だと思います。
③ 研究大会に発表者として申し込む
発表内容が決まったら、学会の研究大会に発表者として申し込む必要があります。研究大会の3~4か月前までには申し込む必要がありますので、締め切りを事前に把握しておく必要があります。
なお、研究大会に参加すると自分の発表内容が研究大会要旨収録集に掲載していただけます。そのため、研究大会に参加するための大会参加費も年間の会費とは別に納める必要があります。
④ 発表する要旨を学会に送付する
研究大会要旨収録集に掲載するための原稿を締め切り日までに学会の事務局に送付します。その内容は学会員の多くの方々が読むと思いますので、丁寧に仕上げる必要があります。
⑤ 当日に向けて発表内容を準備する
本番での発表場所は大学などの研究機関で実施します。そこでは、プロジェクターを用意していただけるので、補足資料やパワーポイントを作成し、発表の準備を進めましょう。

⑥ 当日に発表をする
当日は、プログラムに記載されている時間帯に指定された教室で発表を行います。研究大会は二日間に分けて行う場合が多いです。なお、コロナ禍では、遠隔による発表を一日だけで実施することもあります。
これまでに研究した内容や成果を発表し、専門家から意見を伺いましょう。これから、研究や研鑽をしていく上で新しい気づきが生み出されるかもしれません。
⑦ 他者の発表から情報を得る
自分の発表だけでなく、最新の学術的な知見を得ることができることも研究大会に参加することのメリットです。
自分が興味がある発表者や発表題目を確認して、発表を聞くようにしましょう。
まとめ
学会発表をするまでには、様々な準備が必要です。だからこそ、教師としてもう一段高いレベルを目指すことにつながります。
わたし自身は、初めての学会発表は一人で取り組みました。初めての発表は拙いものでしたが、発表したことにより一つの自信につながったことは確かです。
初めて一人で取り組むのが不安な方は、周りの教師や既に経験がある方と一緒に合同で発表させてもらうことも一つの選択肢です。
無理のない範囲で、やってみることをおすすめします。