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この記事では、授業の技術を高めるためにおすすめの鍛錬法の5つを紹介します。
質の高い授業を参観する
研究会などで実施する研究授業の授業者になる
研究授業は、授業者にとってレベルアップのチャンスです。もちろん、研究授業の授業者を引き受けることは準備のために多くの時間を費やすことになります。そして、他者の意見を取り入れながら、授業を設計する必要性も生じます。
つまり、研究授業の授業者になるということは、客観的な観点から授業づくりを行う機会になるということです。
日頃の授業では、指導者は基本的には一人です。そのため、客観的な意見をいただかないため、自分の実践は非常に優れていると錯覚することが生じます(もちろん、優れている実践の時もあります)
研究授業は、他の先生方が多数集まるのでプレッシャーも生じますが、授業に真摯に向き合う機会になることは間違いないです。もちろん、教師には健康面や諸事情があって授業者になることが難しい場合もあります。
無理のない範囲になるとは思いますが、授業の技術を高めるためには、可能な限り研究授業の授業者をつとめることをおすすめします。
所属している校長先生や副校長先生に授業を参観していただく
学校によっては、1年に何年かは管理職の先生方に授業を公開することが計画されている場合もあります。もし、そうでないならば、自分から授業を参観していただきたい旨をお伝えしましょう。
わたしは初任校で、所属している校長先生に自ら申し出て、授業を参観していただいていました。
自分で自分にプレッシャーをかけることで、授業づくりに真摯に向き合ってきました。もちろん、授業でうまくいかないこともありましたが、それを次に活かしていくことが大切です。こうしたことによって、授業の力量が向上していきます。
研究授業の授業者よりはハードルが下がるので、取り組みやすい鍛錬方法だともいえるでしょう。
もちろん、授業後に参観してくださった管理職の先生に、感謝の気持ちを伝えることや礼節をわきまえることを怠ってはいけません。自分のために時間を割いてくださる意識は常にもっておくことが大切です。
自分の授業を客観的な観点から分析する
他の方の力を借りずに、コツコツと授業づくりの自己研鑽をしていくこともできます。
例えば、自分の授業をICレコーダーで録音したり、ビデオで自分の授業を撮影して客観的に参観することで自己研鑽をしていくことが可能になります。
その際に大切なことは、発話記録を文字に起こすということです。これは時間がかかる試みですが、自分の発問や子どもの反応などに対してじっくりと向き合う機会になり、授業における言葉の重みを学ぶことができます。
そのため、発問の改善や教材の選定を行うための根拠資料にもなるため、自分の授業を論理的な思考で見つめなおす機会になります。
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書籍などで授業の基礎を学びなおす
教員免許を取得しているということは、これまでに教育の技術的なことも学生時代に学んでいるはずです。
一方で、教育内容や指導方法は常に変化し続けています。そのために、書籍などで紹介されている指導方法も、授業の力量を高めるための材料になることが期待できます。
本HPでも授業の要素や参加型人権学習の実践例などを紹介していますので、ご覧いただけると幸いです。
リンク先「授業力を向上させるための構成要素について説明します」、「子どもたちが問題解決していくための授業実践を紹介します」
なお、書籍やインターネットなどで授業の基礎を学ぶ上では、情報の信憑性を高めるためにも誰がその情報を発信しているのかに着目することも良質な情報を得るためには大切です。
まとめ
この記事では、授業の技術を高めるための5つの鍛錬法を紹介しました。
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