クラスの中にあたたかい言葉を増やすための授業を紹介します。

学級では子どもたちが様々な言葉でコミュニケーションをとります。言葉は人を勇気づけるためにつかわれることもあれば、人を傷つけるためにつかわれることもあります。
学級で人を傷つける言葉が日常的になっている時は、学級経営がうまくいっていないときです。
自他のよさを認めるための学級経営を実践していくためには、子どもたちの言葉遣いへの指導が大切です。人を傷つける言葉がつかわれる前に、早目に授業を通して自他のよさを認める言葉を指導することは学級経営にとって大切なことです。

 

この記事では、子どもたちが言葉遣いを意識していくための授業を紹介します。

 

学級活動「ぽかぽか言葉があふれる学級」の計画

 

1 題材名 「ぽかぽか言葉があふれる学級」 学級活動(2) ウ 望ましい人間関係の形成

 

2 題材の目標

・集団生活の中で、普段何気なく使っている言葉が人間関係や学級の雰囲気に影響を与えることに気付き、相手の立場を考えた言葉遣いができる。

 

3 主題設定の理由

新しい学年が始まり、学校生活や学習の中で友達と関わる機会が増えてきた。関わりが増えることで、友達との間で相手を傷つける心ない一言を言ってしまうこともある。また、そのことが継続したトラブルにつながり、人間関係を損なうこともある。

本題材は、学級の人間関係の育成の一つとして年間指導計画に位置付けられている。また、学校生活における温かい言葉かけや人を傷つける言葉かけを考えることを通して、温かい言葉のよさを実感し、実践に生かせるようにしていきたい。

 

① クラスには「ぽかぽか言葉」がたくさんあることを知る。

 

② クラスには気持ちのよい言葉がある反面、「チクチク言葉」があることに気付く。

 

③ 「ぽかぽか言葉」を使った時の気持ちを考える。

 

④ 「ぽかぽか言葉」を学級で増やすために必要なことをみんなで話合い、考える。

 

⑤ 「ぽかぽか言葉」を言う場面を決める。

 

⑥ 自分が決めた場面を学級全体で発表し合う。

 

授業実践のポイント

 ① 日常的な写真を教材として使用する

導入では、学級での日常生活の写真を取り入れます。子どもたちは自分たちが教材になることによって、今日の授業は自分たちのことを考える時間であることを認識します。

子どもたちの写真が教材として活用されることで、教師が一人ひとりのことをしっかりと見ているというメッセージにもなります。

 

 

 ② 実際の子どもたちの意見

以下が実際の授業実践で子どもたちが考えた「ぽかぽか言葉」です。

 

 

これらを考えた後に、「ぽかぽか言葉」をつかった時の気持ちを学級全体で共有します。以下が子どもたちの意見です。

 

・ぽかぽか言葉をつかうと、やさしい気持ちになる 

・やさしい人だから今度はこっちがたすけてあげたい 

・うれしい気持ち  

・ともだちになりたい 

 

どうして、ぽかぽか言葉を使うことが大切でチクチク言葉をつかうことはよくないのかを学級全体で共有します。

 

大切なことは、自他を認め合うためには、ぽかぽか言葉とチクチク言葉のどちらが大切なのかを子どもたち自身が考えていくことです。

 

 ③ 事後の行動を振り返る機会を設定する

 

ぽかぽか言葉が日常的にあふれるようにするためには、事後の行動を振り返ることが大切です。

 

授業の終末に設定した「ぽかぽか言葉」を言う場面を「がんばりカード」を活用して、目標に向けての行動を1週間程、チェックするようにしましょう。

 

言葉は日常的につかわれるものですから、授業後にも継続的に指導していくことがポイントです。

 

 

本実践を行った後に学級目標を設定すると、学級全体の言葉への意識が高まります。学級目標を設定する意義については、「学級経営方針・学級目標の設定方法について紹介します」をご覧ください。

 

 

 

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