この記事では、小学1年生の席替えのポイントについて紹介していきます。
席替えを行う意図
子どもたちにとって、席替えは一大イベントです。
でも、どうして席替えをする必要があるのでしょうか。
席替えをする意図は大きく3点あります。
① 多様性を認める力を図るため
② 固定した人間関係の改善
③ 合理的配慮のため
席替えは意図的に行う営みです。小学校低学年では、くじ引きなどで決めずに教師が意図的なねらいをもって取り組みましょう。
① 多様性を認める力を図るため
教室には色々な個性をもっている子どもたちがいます。
仲が良くなることは素晴らしいことですが、特定の友達だけでなく多様な人とコミュニケーションをとることも大切なことです。
教室では班でのグループ学習や清掃等を実践していく機会が多々あります。
席替えは子どもたちに新しい出会いを供給する役割を果たします。
② 固定した人間関係の改善
子どもたちの個性は多様ですから、隣の席のクラスメイトやグループのメンバーとうまくいかないこともあります。
そのような状況の時には、座席の距離をとる配置にすることで子どもに安心感を守ることができます。
誰とでも仲よくすることは大切なことですが、全ての人がそのようにできるわけではありません。
学級経営や授業づくりで大切なことは、子どもが安心して学習する環境を教師が整えることです。
一人ひとりのことを理解した上で席替えを行いましょう。
③ 合理的配慮のため
学級には視力が低下している子どもや、食物アレルギー対応が必要な子どもなど、合理的な配慮を必要とする子どもがいます。
合理的な配慮として、教師がすぐに変化に気づくことや声をかけやすい座席を指定しましょう。
子どもが安心・安全に学ぶ教師の配慮は職責であると共に、子どもたちや保護者の信頼関係を築く上でも大切な役割を果たします。
席替えは、お互いのことを学び合う機会を広げると共に、子どもたちへの合理的な配慮を行う観点を意識しましょう。

具体的な席替えの方法
座席表を作成しましょう
① 座席表を用意する。
② 合理的な配慮が必要な児童を前方に設定する。
③ 前回の座席が後方だった子どもをなるべく前方に配置する。
④ 前回とグループのメンバーが同じにならないように配慮する。
⑤ 座席表の全体を眺めて、グループ学習が円滑に進むのかを想像してみる。
このような手順で作成し、全体のバランスを最後に修正しましょう。
具体的な手順
①席替えのルールを伝える
・席替えは学級目標の実現(人も自分も大切にする等)に向けて行うことを伝える。
・新しく決まった席で「エーッ」とか「嫌だ」とかは他の人を傷つけることになることを伝える。
・席替えをした後でも、状況によっては先生の判断で少し修正することもあることを伝える。
② 席替えをする前のメンバーに感謝の気持ちを伝える
・これまでのグループ活動を想起させて、お互いの長所をぺアで意見を交換する。
「○○さんのよいとこは~でした。お互いにまたクラスで頑張りましょう!」等を板書すると児童が安心して意見を発言することができるのでスムーズにいきます。
③ 子どもの座席の移動
・子どもは後方に移動する。
・教師は座席の前で呼名をして、一人ひとり子どもたちが新しい席を確認する。
・場所が分かってから、以前の席の机とイスを運ぶ。
④ 新しい席のお隣同士で挨拶をする
・「わたしは○○をすることが得意です。これから宜しくお願いします。」

クラスの実態に合わせて簡単なゲーム(後出しジャンケンなど)をすると緊張がほぐれます。そして、席替え後の素晴らしいグループの行動はみんなの前で説明しましょう。学級経営では席替え後の声掛けはとても重要です。
・みんなの前で良い所を説明する大切さの理由は、「小学1年生の学級経営のコツを解説します。」の記事をご覧ください。
学級経営をサポートするために給食指導や授業実践に関する記事等を「学級経営で大切なこと<河野辺研究室>」に掲載しています。また、健康を留意していく観点から「週末に心を整えるための方法を紹介します」も掲載しているので、お時間があったらご覧ください。
