この記事では、小学1年生の学級経営のコツを紹介していきます。
子どものよい行動はみんなの前で説明する
小学校1年生では正しい姿勢、返事、話し方、聞き方など、学習の大切な要素を学びます。
だからこそ、学習のきまりを根気よく繰り返し、しっかりと身につけるようにしましょう。
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叱ることはもちろん必要なことですが、叱ってばかりいると学級の子どもたちとの信頼関係を築くことが難しくなります。
この時期の指導のポイントとしては大きく2つあります。
〇 児童の素晴らしい行動をみんなの前で認める。
〇 素晴らしい行動の理由について説明する。
健康観察で呼名をして、子どもたちに返事をしてもらう場面があります。
具体的な例を挙げてみます。
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ただ褒めるだけでは、その行動の本質を理解したことにはつながりません。
その行動の価値を言葉で説明することが大切です。
上記の実践は、応用行動分析で「行動のABC」という名称がつけられています。
A=「行動の前」、B=「行動」、C=「行動の後」
これを図解にすると、以下のようになります。
A行動の前 →B 行動 →C行動の後
先程の事例だと、健康観察で呼名を待っている状態が「A」
返事をすることが「B」
教師の言葉かけが「C」となります。
つまり、教師はどうして「C」になったのかを子どもにしっかりと説明することが大切です。
子どもたちが「C」になった理由を理解することは、物事の本質を学ぶことになります。
何が大切で何が良くなかったのかを、子どもたちと教師が共通理解することによって、学級の風土が育ってきます。
子どもたちは、日々、成長して変化していきます。
共に学び、成長し合える集団を共に築く。
学級づくりは、小学校1年生から子どもと先生が、互いにコミュニケーションを正しくとることが大切です。
「行動のABC」の詳しい解説は、「問題行動を減らして望ましい行動を伸ばしていくための指導方法について紹介します」をご覧ください。
一日の始まりは教師が教室で迎える
小学校1年生は、学校に登校するのが楽しみであったり、不安をかかえたり、様々な事情をもっています。
教師がいない教室では何が起きても不思議ではありません。
子どもたちの安全のためにも、朝は一番早くに教室の環境を整えると共に、
子どもたちを迎えることが信頼関係を築く上でのポイントです。
わたしが1年生の担任だった頃、委員会の準備のためにどうしても体育館にいかなければならなくなりました。
そのため、教室で迎えることができない日がありました。
その日は、子どもたちが心配をして職員室まで探してくれました。
子どもたちとの関係がしっかりつくれている証拠だと思いました。
勤務時間や自宅が遠方で難しい場合があるかもしれませんが、
一人ひとりの意見を学級全体で認め合う
子どもたちの意見を大切にして学級全体で認め合う雰囲気をつくりましょう。
①子どもが素晴らしい意見を発言したら教師が拍手をする。
②友達の意見が素晴らしいと思ったときは、みんなで拍手をしてみようと伝える。
③次の場面でみんなで拍手をして認め合う。
こうした風土ができると子どもたちの問題行動が減少してきます。
自分の大切さと他の人の大切さを認めることで、子どもたちは安心して学校で学ぶことができるようになります。
そのような、学級経営をしていくことも教師の大切な仕事です。
小学6年生に感謝の気持ちを伝える
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