2020年の大晦日に書店に足を運んだ際に、「ケーキの切れない非行少年たち」(著者:宮口幸治さん)という新書(新潮新書)との出会いがありました。
宮口さんは、児童精神科医や少年院で法務技官としての知見や経験から、少年たちが変化していくためには、「自己への気づき」と「自己評価の向上」が重要であることを説明しています。
そして、それらは学校教育にとっても重要であることを指摘しつつ、学校教育で社会面の支援の必要性を強調しています。
宮口さんは、認知機能を向上させるために具体的なトレーニング方法を紹介しています(詳細に関しては上記の新書をお読みください)。
私は本書を拝読して、宮口さんが著書で説明をしている「自己への気づき」と「自己評価の向上」は、私が研究を進めている人権教育における「人権教育を通じて育てたい資質・能力」(文部科学省, 2008)の育成や参加型人権学習の授業分析結果に少なからず関連性があると受け止めています。
なお、本書において宮口さんは、具体的な改善策を提案している点に感銘を受けました。
「具体的にどうすればいいのか」を知って実践していくことが、向上心をもっている方や、本ブログを閲覧している学校教育の実践の場で奮闘している先生方にとって重要なことです。
わたしが推奨する具体的な授業実践(参加型人権学習)について説明は、「自他を認めるための授業実践の具体例を紹介します」をご覧ください。
教師のたしなみとしての具体的な実践例を今後も紹介していきます。
参考文献
宮口幸治『ケーキの切れない非行少年たち』、新潮社、2019年.
文部科学省・人権教育の指導方法等に関する調査研究会議「人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]指導の在り方編」、2008年.