教師が子どもたちと信頼関係を築くための方法について紹介します。

子どもたちと信頼関係を築いたクラスの教え子たちとはかけがえのない思い出です。

 

クラスの子どもたちが感謝の手紙や、ビデオメッセ―ジを送ってくれたり、お別れ会をサプライズで開いてくれたりしたこともありました。

 

この記事では、教師が子どもたちと信頼関係を築くための方法について紹介します。

 

小さな約束を守る

 

 
子どもとの信頼関係を築くためには、小さな約束を守ることを積み重ねることが大切です。すなわち、子どもの存在を一人の人間として認めることから始まります

 

信頼関係を築くためには、時間がかかります。

 

その上で欠かすことができないことは、「小さな約束を守る」ということです。

 

教師は自分の言葉の重みを意識することが大切です。

 

小さな約束とは、教師が指示したことや教えたことを含みます。

 

例えば、授業の内容や連絡帳での明日の予定、宿題の内容など。

 

これらの説明が変わってばかりいるとどうなるでしょうか。

 

「この前と言っていることがちがうな・・・。どれを信じればいいのだろう・・・?」

 

「また間違えている。本当に先生が言ったことは正しいのかな?」

 

教師には統率力が求められる職業です。子どもたちに指示をする機会がたくさんあります。

 

 

基本的に子どもたちは教師の言葉を信じて学びます。

 

ですから、教師のことばが軽くなると、信頼関係は築けません。

 

一つ一つの小さな約束を積み重ねていくことが学級経営の基盤であり、信頼関係の構築につながっていきます。

 

 

事前の準備をしっかりする

 

もちろん、人間ですから間違えることもあります。その時は、心をこめて子どもたちに謝りましょう。

 

失敗した時に、どのように行動するのかを心の準備をしておくことは大切です。

 

しかしながら、子どもたちを統率する立場である以上、繰り返しの失敗はさけたいものです。

 

 

 
教師は事前の準備をしっかりして、小さな約束を守り続けていくことで子どもとの信頼関係を築いていきます。

 

そして、子どもたちにも約束を守ってもらうことも大切です。互いに小さな約束を守るのが大切です。

 

但し子どもたちは、未熟な面があり、成長の過程にあります。

 

失敗したとしても次があるという姿勢で子どもたちには接するがポイントです。

 

誰だって失敗したくて失敗しているわけではありません。

 

そのことも含めて、子どもたちとの小さな約束を大切にすることが信頼関係を強固にしていきます。

 

子どもの人権を尊重する

 

教師との子どもたちとの信頼関係とは、人権尊重に基づいた学級経営や授業実践、生徒指導を実践していくことによって構築されていきます。

 

これは、子どもたちの主張を何でも迎合するということではなく、人間として対等に接するということです。

 

すなわち、学校の先生は、子どもたちの声やサインに注目したり、対話をしたりしながら子どもたちの人権を守ることが重要です。

 

子どもたちと信頼関係を築くためには、子どもの人権を守ることが重要です。

 

子どもたちの人権を尊重することを意識した指導が、クラスに安心感をもたらします。

 

 

人権感覚が磨かれた教師が教室にいることは、子どもたちが安全に安心して学業に励む機会を保障していくためにとても重要なことです。先生がいるだけで、救われる子どもがいるのです。

 

そして、「人権教育」を推進していくことは、国際的に合意された教育活動であり、グローバルかつ公的な教育活動として推進されています。

 

つまり、「歩み寄る教室」を構築することは、国際的な動向を踏まえた教育活動であり、教師は社会の基盤を支え、社会の発展に向けて欠かせない大切な存在なのです。

 

ことばの意味を意識する風土をつくる

 

ことばによって意思疎通を図るということは、目に見えるものだけでなく、記憶や想像したことを伝えるというとても高度な営みです。

 

従って、ことばは人間が生活を営むことを便利にしてくれる側面がある一方で、他者の心を痛めつけてしまう恐ろしさも兼ね備えています。

 

中川(2002)は、「人種・民族に関する差別語であれ、被差別部落に関する差別語であれ、その意味を充分には理解しないままに、しかし、そのことばがもつある種の情感、いわゆる侮辱的情感と周囲に漂っている微妙な雰囲気から、子どもたちは偏見のシンボルとしての力をもつことばの方を先に習得する傾向があるのです」と述べており、

 

「学習における言語的先行」に十分に注意をすることを指摘しています。

 

子どもたちとの信頼関係を構築していくためには、差別的なことばに対して、教師の鋭い人権感覚を基盤とした指導が求められます。

 

子どもたちは、教師の言動をよく注視しています。

 

差別的なことばに対して、教師が指導をしないと、教室の中で違和感なく発せられることばになってしまう危険性があります。

 

歩み寄る教室の構築に向けて、教師と子どもたちがことばのもつ力を充分に意識していくことが肝要です。

 

 

例えば、他者を傷つけるようなことばが教室で聞こえたら、みんなの前で毅然とした指導が必要です。

 

なぜなら、この教室では人の尊厳を傷つける行為を認めない教師の意志を示す意味を持つからです。

 

 
教師が他者を傷つけたことばの指導をしないと、子どもたちは教師がそのことばを容認していると受け止めます。反対に明確な教師の意志を示すことは、抑止力になります。
 

 

このことは学級風土につながる重要なポイントです。

 

具体的な場面に関しては、「小学1年生の学級経営のコツを解説します。」をご覧ください。

 

教師の人権感覚を鋭敏にし、子どもたちの人権感覚を磨くことがお互いに気持ちがよい雰囲気で学び合うことへとつながるのです。

参考文献:中川喜代子, 2002, 『人権学習ブックレット⑤ ことばと人権』, 明石書店.

 

 

可能な時には 休み時間に一緒に遊ぶ

 

教師は忙しい職業です。休み時間にも授業の準備や校務分掌など様々なお仕事があります。

 

それは、重々承知した上で、子どもと遊ぶことをおすすめします。

 

毎日ではなくても大丈夫です。たまにでも構いません。

 

一緒に遊ぶと教師と子どもが「仲間」になり、信頼関係が深まります。

 

特に、学級づくりを行う4月や長期休み明けの9月、1月といった時期は子どもとの関係づくりの上で大切な時期です。

 

外遊びや球技が得意な子どもたちと遊ぶなら、ドッジボールがおすすめです。

 

あまり運動が得意でない子どもたちと遊ぶなら、「だるまさんが転んだ」がおすすめです。

 

教師の体力は大きくは消費せずに、ユーモアを入れながら男女共に楽しめます。

 

おにごっこは走り続けるので、次の授業に支障が出るかもしれませんね。 

 

もちろん、子どもたちの中で流行っている遊び(おにごっこ)でもいいと思います。

 

大切なことは、忙しいけど参加することです。

 

子どもたちにとって遊ぶことは大切なことです。

 

「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」の第31条には、

 

「子どもは、休んだり、遊んだり、文化・芸術活動に参加する権利があります」と明示されています。

 

子どもは自分達との時間を大切にしてくれる教師を自慢の先生だと思います。

 

自慢したくなる先生が、子どもたちにとって信頼できる先生だといえるでしょう。

 

一方で、教師の人権も大切です。詳細は「教師が人権について学ぶことによるメリットを説明します」をご覧ください。

 

授業づくりを大切にする
 
子どもたちと信頼関係を築くためには、教師も努力をすることが求められます。
 
その際に欠かせないのは、日々の授業づくりです。授業は教師の生命線です。
 
子どもは学ぶために、学校に通学しています。
 
その一つひとつの授業の質を高めることによって、子どもたちとの信頼関係が構築されていきます。
 
具体的な授業づくりについては、「授業力を向上させるためのポイントについて説明します」や
 
 
一つ一つの授業を充実させていくことが、子どもとの信頼関係を築くために寄与します。
 
信頼できる教師とはそれを支える熱意や技術、鍛錬をし続けてきた職人なのです。
 

2023年8月30日に本を出版することになったことを報告させていただきます。

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